トップ > 木(無垢)の床

木(無垢)の床について


ダニに刺されて痒いとだけ思っている人が多いが、幼児の頃ダニの被害を被ると後に喘息などのアレルギー疾患を引き起こしたリアトピー性皮膚炎に悩まされる事になります。これは何もダニに刺されただけでなく、遺骸や糞塊からの抗原に拠るものです。

ダニは高温高湿の至適条件において、卵から成虫までの1サイクルは役30~40日間で、家ダニが最も繁殖しやすいのは八月・九月である。埼玉県の公営集合住宅でダニによる害の苦情が多く寄せられ、その家庭において、『木の床』に張替え、それによって、家の中のダニがどのように減少するのか、改装前、改装後を比較した調査を森林総合研究所(つくば市)の職員が行いました。

その結果、『木の床』へ改装することにより、ダニ数が激減することが分かりました。

    

床上のダニ数は、改装前1平方メ-トル当たり、平均104匹であったのに対し、改装後は平均23匹と改装前の22%に減りました。家の中の場所では、ソファーは、改装前1平方メ-トル当たり、1001匹から改装後439匹に、ベッドは372匹から164匹へ、浴室は125匹から41匹へ、台所は120匹から31匹へ、子供部屋では774匹から9匹へ、と明らかな減少を示し、ダニ相は図から分かるように、チリダニ科が大部分を占め、特にヤケヒヨウダニが多く、『木の床』に改装することにより、家庭内のダニ解消に役立つことが証明されました。


我が国における現在の平均ダニ数が1955(昭和30)年に比べ、約3倍に増加しており、湿度が留まるコンクリート集合住宅の増加やジュウタンの普及に一致している事が指摘されています。 高湿を好むダニを抑制するには『木の調湿作用』が寄与しています。木材の調湿作用は湿度を60%に保つ特性があります。高ければ吸湿し、低ければ放出します。

病院のオペレータールーム(手術室)の湿度は60%に保つようになっています。これは、菌類の繁殖は湿度60%前後では行われないからです。ダニや病原菌は湿度60%は地獄の沙汰です。片や人は湿度23~24°C湿度60%が最も機能への負荷が少なく快適な条件とされています。このことはダニや菌類の最悪の環境は、人にとって最良の環境という事です。その条件を住宅資材である木材が行ってくれます。